2007年6月7日木曜日

専門医は すごい?

最近は専門医がはやりだ。病院の看板にも掲示できるように法改正がなされたためだ。
専門医とは学会が認定するもので、学会は大学医学部の教授たちが牛耳る組織だ。
そして、専門医になるには学会に入会させてもらい、学会の指定する病院で研修し、学会で発表し、学会に試験資格の審査をしてもらい、学会の試験に合格しなければならない。
学会、つまり教授たちの言うことを聞く人医師に与えられる”称号”なのだ。
専門医はエキスパートと勘違いしてはいけない。なにせ、教授たちはほとんど例外なく専門医なのだから。ちょっと分かりづらかったかもしれない。つまり、多くの教授は臨床ができない。興味もない。学会で名前を売り、論文を増やすためには臨床などにかかわっていては時間がない。かくして、患者も診ずにひたすら論文を書き、頻回に病院を留守にして学会に出席する者がめでたく教授になれる。
教授になるための審査に”実技”はない。あっても、役立たずの形式審査のみ。
専門医とは知識のある人(の筈)であって、技術のある人という保証はない。
医師は技術職である。患者を治してなんぼではないか。知識は豊富だが手術が下手な外科医、知識はすごいが内視鏡が下手な消化器内科医、そんな専門医、要る?

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