2007年6月16日土曜日

新津洋司郎教授

典型的な教授である。札幌医大の第四内科という臨床科の教授であるが、臨床はできない。知識はある。しかし、実技はできない。臨床とは実技であるから、これでは臨床医とはいえない。しかし、日本ではこんな教授がほとんどである。学会や研究会、班会議等々、最新の知識の仕入先には事欠かない。仕入れたばかりの最新の知識を医局員にひけらかし、知識量の違いを見せつけようとするが、知識で患者は治せない。大半の医者は臨床がしたくて医局に入る。最初の右も左も分からない新人のときは素直に尊敬しているが、そのうち、実際の臨床ができないことに気づいてくる。そして、教授というものが分かってくる。尊敬の念もすたれてくる。
そうそう、このひと(新津教授)は血液学の大家らしい。血液というのは、ほとんど実技なしの世界だ。理論や知識だけでやっていける。なにせ、治療といえば、抗がん剤の種類、量や副作用に対する薬の処方など、体を動かさずにすむことばかりだ。これなら、知識の豊富なものが勝てる世界だ。なかなか自分というものがわかっておられる。さすが教授さま。そういえば来年春に退官のようだ。
札幌医大のために、いや、患者のために、次の教授は臨床ができるひとが選ばれますように。

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